2013/1/7 月曜日

三線のある風景103 ~銘苅春政 作 黒木与那型(銘苅型)~

Filed under: 三線,三線のある風景,与那城,黒木 — shiota @ 12:36:45

棹作りでは当代随一の職人と言われる銘苅春政(めかるはるまさ)氏のカミゲン黒木与那城型三線
この棹の原木は数十年寝かせてあったのを5年ほど前に当店=和於屋三線が購入し、銘苅氏に預けていたものだ。

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その三線が平成21年4月に完成した。

通常の与那城(ゆなー)型は太棹。現代銘苅氏のものは細棹。属に「銘苅型」と呼ばれるそれは、しなやかに細く どこまでも美しい。そして響く!

どこまでも細いが、決して弾きにくい訳では無い。むしろ弾きやすい上品な棹に仕上がっている。

チーガ(胴)は、ケヤキとチャーギで仕上げられた枠に、これまた沖縄一の皮張りの腕を持つ、親泊宗康(おやどまり そうこう)氏 が丹念にクサビで張ったものだ。

親泊氏のクサビでの張り方は、ジャッキ張りと比べて、非常に手間が かかる。蛇皮というものは、端の部分と真ん中の部分では厚みが異なるモノで、ジャッキでは均一に張ることができるが、厚みを考慮した張り方は (続き…)

2012/10/7 日曜日

三線のある風景102 ~ミヤギマモルさんと共に歩いた二丁棹(ダブルネック)三線~

Filed under: 三線,三線のある風景,日々つれづれ — shiota @ 16:00:43

ミヤギマモル氏。まず、沖縄関係の方でこの方のお名前を知らない方は、おられないのでは無いでしょうか。県内では、「ユニオンですから」に代表される数々のCMソングを歌い。千昌夫さん(やいま)、上沼恵美子さん(泡盛心中)、国仲涼子さん(琉球ムーン)などに、楽曲を提供されておいでです。

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氏は、日々の音楽活動も盛んで、毎日のように全国を飛び回ってのライブ、テレビ出演等、フルパワーで動いておいでです。

そのミヤギマモル氏が、15年間愛用された三線が、この三線

二丁棹(ダブルネック)三線です。現在、和於屋三線にございます。

向かって左側には奄美弦を張り、右側には沖縄弦を張っておいでで、ピックアップを搭載したミヤギマモルオリジナルモデルです。製作は今は無くなってしまった工房ですが、宜野湾市の、ちんだみの里

最終使用は、2011年12月24日、神戸市長田での小林なりよし氏でのコンサートだそうです。

和於屋三線併設のライブ居酒屋Waoyaミヤギマモル氏が出演された際、提供されました。

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ミヤギマモル氏の音楽を支え、共に15年歩んできたこの三線は、ミヤギ音楽の歴史そのものと言えます。
三線だけではなく、ミヤギマモル氏の15年も一緒にお考え頂ける方にお願いしたいと思います。ファンならば抑えておきたい逸品です。随所に使用感やキズなどもあり、新品では無く、現状のままでお渡しいたします。

この三線のケースは、どう見ても手作りの木箱。随所に、いろいろな方のサインが入っております。ひょっとしてプレミアもんのサインもあるかも???。このケースと、ミヤギ氏のオリジナル楽曲集(CD付)も付けてのご提供です。ちなみに、このオリジナル楽曲集の表紙を飾っているのも、この三線です。

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↑ オリジナル手作り三線ケースと、オリジナル楽曲集(CD付)

どうぞ、ご来店の上、ご覧になってください。

ミヤギマモル使用 Wネック三線 人工皮ピックアップ付き

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2012/6/26 火曜日

音楽ってなんだ???

Filed under: 日々つれづれ — shiota @ 15:40:57

最近思うことがある。

音楽ってなんだ??

いや・・音楽はお金に繋がるのか?

こんな書き方をすると、音楽をネタにしてお金を稼いで・・がめついやつだ!・・・などと思われそうだが、私の店「ライブ居酒屋Waoya 」に出入りするミュージシャン達は多かれ少なかれ音楽で飯を食いたいと思っている。
それが希望的観測なのか、ド真剣にそれを願っているのかは別にして、音楽で飯を食いたいと思っている。

つまりは、音楽はお金に繋がるのか?と言うことだ。

例えばメジャーレーベルからCDを出しているミュージシャンですら、音楽でお金を稼いでいるのは、極一部の人達で(ミュージシャン人口が多すぎるので極一部となる)、どう見てもまともに食べられていない人達の方が圧倒的多数を占める。

この圧倒的多数のミュージシャン達は、どうやって食べているのか?

おそらく大多数が、ウチのような店に出演して(もっと大きなライブハウスも含めて)、ギャラを稼いで、どうにか凌いでいる人達だろうと思うのだ。

ただ、ここ数年の経済状況は悪く、どの店もお客様の確保に四苦八苦しているのが現状。

経済状況が悪い→お金を使わない→外での飲食を控える(ライブハウスなどでもお金を使わない)→出演するミュージシャンのギャラが減る

という図式が成り立ってしまう。

そもそも音楽にお金を払いたいのか?と問われると、音楽が生活必需品では無いところが問題なんだと考える。当たり前だが、音楽を聴いたからと言って腹は膨れない。音楽が聴けないから生活できないと言った人はいないだろう。つまりは贅沢品になるのか???

私は、次のように考える。

音楽では腹は膨れない。でも心に響く音楽は、生きるための糧になるものだ!と・・・。

音楽で救われた人は多い。心が辛いときに、心に響く音楽は、時には涙する。そして、生きよう!とか頑張ろう!とか思う人もいれば、その感動を胸に・・まる で素晴らしい映画を見た後の、何とも言えない心地良さにしびれたままの人もいるだろう。でも大きく括ってしまえば、それらは全て、感動を与えてくれた人(ミュージシャンや映画監督)に感謝をしている訳だ。そして次も見てみたいと思う訳だ。

つまりは、この「感動を与える」要素を含まない音楽をやっているミュージシャンは、やっぱり食って行けないと思うのだ。

多くのミュージシャンは、どうにかお客様を引付けようと考える。当たり前だが・・・ただ、それを「狙って」やっても無理だろうと思う。お客様を引付ける要因は、人生において積み重ねられた経験から出てくるものではないかと考える。

20代の若いミュージシャンでも、60代と同じような経験を積んでいる人も沢山いる。ぼーっと生きてきた人もいるだろうし、苦労だらけで生きてきた人もいるだろう。でも、それもこれも沢山の積み重ねが音楽に表われると思うのだ。

私がかつて音楽で飯を食いたいと志した時代(30年前)でも、同じ要因があったはずで、私はそれに気づかなかった。
今、音楽を聴かせる居酒屋を経営している私には、それが何となくわかってきたような気がする。

心に響く音楽を提供できる→共感を持てる聞き手(お客様)が集まる→ライブハウスなどからヒキテアマタになる→お金が沢山もらえる→飯が食える(メジャーから声もかかる)の図式になるのだろう。

事実、クラシックにしてもPOPSにしても沖縄民謡にしても、多数の人の心に、響く音楽をやっているミュージシャンは、ちゃんと食って行けている。中には大金持ちになっている人もいる。

目指せ!心に響く音楽・感動を呼ぶ音楽を提供できるミュージシャン!!

2012/4/25 水曜日

三線のある風景101 ~親泊宗雄 作 紅紫檀 真壁型三線 蛇皮本張り スンチ(象牙歌口)~

Filed under: 三線,三線のある風景,日々つれづれ,紫檀 — shiota @ 17:49:23

0040020001532.jpg親泊 宗雄(おやどまり むねお)作の美しい紅紫檀三線が和於屋三線に入荷した。宗雄氏は、巨匠 この道50余年の親泊 宗康(おやどまり そうこう)氏の息子さん。「三味線乃店 親泊宗康」2代目である。

紅紫檀=材木店では「紫檀」の一種とされている。以前、黒木=黒檀についても材木店では、ひとつの木を指すわけでは無いという事をお聞きした。これは、紫檀についても同様で、wikipediaには、「マメ科の常緑広葉樹のうち、木材として利用することのできるシタン属の樹木の総称」とある。

一説には、紅紫檀ローズウッドであるとも書かれていた。ローズウッドと言えば、ギターなどにも用いられる材であり、木目の美しさや音色の美しさではピカイチである。

この棹も紅紫檀特有のマーブル状の木目が美しい。この材を親泊宗雄氏は、美しい真壁(まかび)型に仕上げた。見ていて惚れ惚れする棹だ。この美しい棹のチーガには蛇皮本張りをつけた。歌口は象牙で仕上げている。本張りにプラスして象牙の歌口としたことで、元々澄んだ音色に音の深みが加味されている。紫檀系の音色は、非常にクリアでシャープな音が出るが、この紅紫檀は、そのクリアさにさらに深みを感じる音色に仕上がっている。

→この三線の音を聞く

●親泊 宗雄 作 紅紫檀 真壁型三線 蛇皮本張り スンチ(象牙歌口)98,000円

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2012/4/11 水曜日

三線のある風景100 ~親泊 宗康 作 八重山黒木(エーマ) 真壁型~

Filed under: 三線,三線のある風景,日々つれづれ,真壁,黒木 — shiota @ 14:13:48

wao10257t.jpg親泊 宗康(おやどまり そうこう)氏は、この道50余年の超ベテラン職人だ。棹は、ほとんど手作業で削りあげ、皮もくさびで仕上げるという昔ながらの製作方法を守っている(というより、この方法しか知らないとご本人は言う)。

そんな親泊氏が、今回セレクトした材は、八重山黒木 (エーマ)の四つ割材。八重山黒木 (エーマ)は、30数年前に伐採禁止となっており、現在では新たに八重山黒木で棹を作ることは、ほとんど不可能。八重山黒木の中でも、特に希少な「四つ割材」は、すでに枯渇してきている。

その希少な材を使って創り上げた作品が、この三線だ。

天と鳩胸にシラタが入っているが、棹の大半部分は鶉目(ウジラミ)の入った、最近ではお目にかかれないほど素晴らしい材となっている。

音色は、 透明感が有り、尚かつ力強さを感じる音色で、一つ一つの音がどこまでも遠くへ響いて行く。まるで、この棹材の故郷である八重山地方の山々や、生い茂った森や、透明度の高い海をこの三線の音色に乗って渡り歩いているような幻想に囚われる。

和於屋三線は、京都府宇治市に店舗を置くが、お近くの方は、ぜひご覧頂きたい逸品となっている。

→この三線の音色を聴く

●親泊宗康作 八重山黒木(四つ割)真壁型 蛇皮本張り  480,000円(税込み)

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